
今さら30歳でワーホリって…
そんなふうに思って、検索窓に“30歳 ワーホリ”と打ち込んだことがあります。社会に出て数年、気がつけば30歳。周りはキャリアを築いて、家族を持ち始めている時期。
私はと言えば、旦那との将来設計を考えながら、人生これからどうするのかを悩んでは悩んで。30歳ってそんな年齢ですよね。
実際に私は30歳でカナダのワーホリに申請し、31歳で渡航。カナダ滞在中に32歳を迎えました。
この1年で何を思い、どう変わったのか。今日はそんなお話です。
30歳、人生の岐路に立って
私の場合はもう30歳というより、「あ!まだ30歳!ワーホリいける!」でした。
29歳で今の仕事や生き方に疑問を持ち始め、有休消化中に次の仕事を決めました。ただ、その仕事ではあまり自分の中でしっくりくることもなく、完全にモラトリアムに舞い戻った形。そんな時の選択肢の中にあったのが、「ワーホリ」でした。
私まだ間に合う!
それでもやっぱり、言い出しづらかったです。周りにも言いづらかったです。
「何しに行くの?」「目的は?」「遊びじゃないよね?」
20代の頃なら「いい経験だね」と受け取られていたかもしれないことも、30歳になると、理由や成果を求められる。
でも今思えば、30歳だからこそ「自分がどう生きたいか」をちゃんと考えられる時期だったんじゃないかと思います。
31歳、ワーホリの1年で得たこと
たった1年。されど1年。
海外に飛び出してみて、自分でも驚くほど多くのことを吸収しました。
- 異国の中で、自分の力で仕事を得て、生きていく経験
- 「言葉が通じない」が当たり前の環境での試行錯誤
- 誰も知らない街での出会いと別れ、時に支えられ、支えた日々
- 様々な価値観や生き方、文化に触れて得た生き方の選択肢
でも何より大きかったのは、何に対しても感謝の気持ちが芽生えたこと。生きてるって実感したこと。
日本にいた時はその生活が当たり前で、少し機械的で、挑戦的ではなくて、ただ毎日を過ごしていたのかもしれません。
環境を変えてみて自分は何のために生きているのか、何がしたいのかが少しクリアになったような気がします。
32歳、30代はこれから始まる
30歳で海外に行くのは、人生の遠回りかもしれない。何も得られなかった時のことを想像して、怖くなります。
でも、人生の中でこんな経験をできるのなら、30歳だって全然遅くなかったって今なら思います。
いろんなことを吸収する20代と違って、これから自分でやっていかなければいけない30代。
これからが本番です。たぶん、きっと。
私も20代の若いワーホリの子達を羨ましく思う気持ちもあります。できることなら早く来たかったと言うのが本音です。
だけど、30歳でだからこそのワーホリの過ごし方、見えるもの、得られるもの、全然違うんじゃないかなって思います。
だって人生どう生きていくか、もう追い込まれているから。本気で悩んでいるから。
そして32歳の今、この1年の経験は何物にも変えがたいものになりました。
自分が下した最高の人生の決断だったと言い切れます。
これからワーホリを考えているあなたへ
30歳でのワーホリ、遅すぎることなんてないんだと思います。
30歳という年齢を気にしているのはたぶん日本の文化です。
日本の外に出てみれば、本質的に何が大事なのかが見えてくるかもしれません。
そして意外と30歳以上の人にたくさん出会いました。それぞれがそれぞれの人生を生きています。
何かに挑戦するのに、“ちょうどいい時期”なんて誰にも決められない。
自分に巡ってきた、そのときがタイミングなんだと思います。
これからだって、何度でも人生はやり直せるし、動かせる。
小さな一歩が、思いがけない景色につながるかもしれません。
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